

日本女子大学国際文化学部国際文化学科


国際文化学部は、文化や社会の枠を越えて学ぶ「越境力」を育てます。その理念を実践的に体験するのが「実践プログラム」です。
学生全員が国内外の現場に赴き、人や社会の課題に向き合いながら、自ら問いを立て、解決の道を探ります。
現地での交流や調査、発表までのプロセスを通して、多様な価値観を理解し、未来へと越境する力を確かなものにしていきます。
現地に赴く前に、その地域の社会構造や文化的背景、抱える課題を多角的にリサーチします。表面的な情報だけでなく、なぜその問題が生まれたのかを考察することで、現地での学びの質が格段に高まります。事前の調査力や分析力は、将来どんな分野でも求められる“課題発見力”の基礎。自ら情報を集め、考えを整理する力が身につきます。


海外や国内の現場で人々と関わり、異なる文化や価値観の中で行動することで、教室では得られない“リアルな理解”が生まれます。思い込みを超えて他者を理解し、柔軟に考える力やコミュニケーション力が磨かれます。多様な環境に対応する力は、社会に出てからの大きな武器。未知の状況にも前向きに挑む姿勢が育まれます。


体験を終えた後は、調査・実践を通して得た学びを整理し、レポートや映像、プレゼンなどで社会に発信します。自らの経験を他者に伝えるプロセスで、論理的思考力や表現力が鍛えられます。自分の言葉で成果を語る力は、就職活動などでも大きな強み。学びをアウトプットすることで、次の行動へとつながる成長が実感できます。


実践プログラム
担当教員/奥波 一秀
東京フルトヴェングラー研究会主催のコンサートを通じて、クラシック音楽の理解を深め、現代の音楽文化を考慮した発信方法を磨きます。HP を作成し、大学生の目線から若年層を惹きつけるコンテンツを提供します。
実習先東京フルトヴェングラー研究会および都内

担当教員/河本 真理
国際芸術祭、展覧会、美術館や文化遺産の見学実習、あるいはアートベースでの研修を通して、作品の展示の意義や機能を学ぶとともに、アートの社会における役割について考察し、その成果を発信します。実習先は毎年変わる予定です。
実習先東京、横浜、愛知、越後妻有、瀬戸内、広島など

担当教員/木村 覚
ダンス・演劇•お笑い芸など〈身体を用いたパフォーマンス〉の第一人者を講師として招いたワークショップを実施し、各表現の真髄に触れる体験を通して「身体」と「私」と「社会」との関係を考察します。経験の有無は問いません。
実習先東京シティ・バレエ団など

担当教員/坂井 妙子
学問としてファッションを研究するために必要な知識(ファッション史、文化史)を学ぶとともに、現存資料の調査方法と、文字や絵画資料の活用方法を具体的、かつ実践的に学びます。現存資料を見る機会を多く設けていきたいと思います。
実習先東京都内の美術館および博物館、神戸ファッション美術館など

担当教員/三田 明弘
破壊と再構築が繰返された東京の都市構造を文化的視点から再確認し、新しいタイプの観光の可能性を学生が提案するプログラムです。「歩く」という行為を通して、様々な時代の記憶を追体験し、ニューコンセプトの文化観光ウォーキングルートを学生自身が考え、発信します。
実習先東京都新宿区・文京区、神奈川県川崎市など

担当教員/ヨハン・
ノルドストロム
映画アーカイブでの特別企画上映会・専門家講義・現代弁士・片岡一郎氏による無声映画パフォーマンス体験、都内独立系映画館でのキュレーション実践研究を通じて、映画史の保存と普及について学びます。理論と実践を組み合わせ、最終的にプロジェクト報告動画を制作します。
実習先都内映画館など

担当教員/水野 僚子
美術や建築を実際に訪れ、様式や材質等の調査・研究を実施すると共に地域の歴史や文化を学び、それらの機能を具体的に学びます。また、日本美術の保存修復の現場で、修理の伝統的技法を体験学習し、未来に継承すべき文化としてその意義を発信することを目指します。
実習先国立美術館や各地のミュージアム、京都・奈良や地方の寺社、伝統文化保存・修復工房

担当教員/伊藤 由希子
明治中期に来日したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の眼に、旧来の文化や生活がそのまま継続しているかのような鎌倉・出雲・松江の風景やひとびとのあり方がいかにうつっていたのかを、その著作を読み、さらにそれを現地で追体験することで考えていきます。
実習先島根県松江市・出雲市、神奈川県鎌倉市

担当教員/佐々木 雄大
日本近代哲学の生成や日本初の女性哲学研究者の足跡を現地でたどります。また、他者との対話実践である「哲学カフェ」を開催し、地域住民との交流を通じて、自己と既成概念を問い直し、主体的な行動や他者との協働を習得します。
実習先石川県西田幾多郎記念哲学館など
| 費用について | 2万円~10万円程度 |
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実践プログラム

担当教員/田中 有美、
河本 真理、
水野 僚子
2年次後期開講の英語圏実践プログラム「アメリカ都市文化研究」では、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンディエゴの名門大学から研修先を選びます。憧れの街で英語を磨き、自分の興味に沿ったテーマで都市文化を探究します。帰国後は成果を動画にまとめ、学びを発信するチャンスも!
費用
●ニューヨーク

担当教員/田中 有美、
ニール・アディソン
カナダのナイアガラ地域を舞台に、“越境”をテーマとした学びに挑戦。国境を行き来する人々の暮らしや、美しいナイアガラ・オン・ザ・レイクの街での体験を通じて、新しい価値観に出会えます。語学を磨き、現地の人と関わりながら、自分の世界を広げる旅へ!
費用
約13,000 カナダドル
(ホームステイ代込み、 航空券代含まず)

担当教員/高井 奈緒
フランス・アンジェにある名門「西カトリック大学」付属の語学学校CIDEFでは、世界80カ国以上から学生が集い、本格的なフランス語を学びます。専門講師による丁寧な指導と進学準備コースも充実。歴史ある美しい街で、世界に通じる語学力を身につけましょう。
費用
80~95万円程度
(滞在費込み、 航空機運賃別)

担当教員/三田 明弘
中国・河南省にある名門「河南師範大学」では、歴史ある古都を舞台に中国文化や社会を実践的に学びます。古代王朝の都が点在する地で、文化の変遷を体感しながら、自分だけの研究テーマを発見。世界の深い歴史に触れ、新たな視点を育む学びが待っています。
費用
90万円程度
(滞在費・航空機運賃込み)
※費用は2023年7月時点でのレートで
見積もられています。