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STUDENTS TALK 01#文理選択や受験科目選択はすんなり決まった? STUDENTS TALK 01#文理選択や受験科目選択はすんなり決まった?

夢を叶えるためなら、
苦手科目とも向き合う

Q

どんな理由で日本女子大学の
今の学科を志望しましたか?

  • 食べることが好きで、将来は食品企業で商品開発の仕事がしたいと思っていたので、食物学に特化したこの学科を志望しました。塾のチューターの先生が日本女子大学食物学科(※)の方で、実習が充実していることや卒業生が大手食品メーカーに就職していることもお聞きして、ここなら目標に向かって学ぶことができると思いました。
  • 高校1年生までは文系で、歴史を学ぶ社会学部への進学を考えていたのですが、母の知り合いで管理栄養士をしている方と出会ったのをきっかけに管理栄養士という職業に興味が出てきました。そこから本格的に理系科目の授業も取り、管理栄養士専攻のある日本女子大学を目指すことにしました。
  • 高校では理系専攻だったのですが、行きたい学部がなかなか見つからず。ファッションが好きだった私に、高校の先生が勧めてくれたのが被服学科でした。いくつか候補の大学はありましたが、服づくりだけではなく、講義、実験、実習などを通して衣服をさまざまな側面から総合的に学べる、日本女子大学の被服の学びが自分には向いている気がして第一志望にしました。

Q

受験科目はどう選び、苦手を
どんな風に克服しましたか?

  • 数学、生物、英語の3科目で受験しました。英語と生物は得意だったのですが、数学は苦手で。受験大学別に過去問ノートを作って間違えた問題を書き出し、同じミスをしないように何度も復習や解き直しを繰り返しました。この対策をしていたことで、類題も間違えずに解けるようになりました。
  • 英語、数学、化学で受験したのですが、もともとは社会以外はどの教科も不得意。特に化学は最も苦手だったのですが、化学は管理栄養士の勉強には役立つはず、と塾の先生にアドバイスをもらって、素直に化学受験を決めました。高2の終わりまでで英語と数学の勉強は進んでいたので、高3の前半は集中的に化学に時間を割いて、結果的に入試も化学で一番点数が取れました。
  • 志望校、志望学科が決まったのが、高3の11月。入試までの時間も3ヶ月くらいしかなかったので、英語、国語、数学の3科目に絞って勉強しました。数学は好きだったので、英語をやったら数学、国語をやったら数学、と息抜きに数学をやっていました。国語は大の苦手で最後まで苦戦しましたが、日本女子大学の赤本をひたすら解いて見直して、というのを繰り返しました。

勉強の難所を乗り越える
コツは、
先生を頼り友達と
協力すること

Q

日本女子大学は、入学してみて
どんな印象ですか?

  • 先輩に聞いていた通り、実験実習が充実していますし、調理実習が想像よりも本格的でびっくりしました。微生物や生理学の実験もあります。理系分野の勉強を、基礎から丁寧に授業で教わることができたのは、とてもよかったです。
  • 少人数制で先生との距離も近いので、わからないところも気軽に質問できるのがありがたいです。附属高校から進学した学生もいるので、その中に馴染めるかは少し不安だったのですが、入ってみたらその心配は全くなく、誰が附属高出身だか分からないほどみんな仲がよいです。
  • 想像よりも実験が多いのに驚きました。テキスタイルアドバイザーの資格を取得しようとすると、週に1、2本は実験レポートを提出しなくてはならないので、それがとても大変なのですが、やっただけ知識が増えている実感があるので、頑張り甲斐があります。

Q

入学してから勉強で
苦労したところはありますか?

  • 1年生の時は、基礎化学や分析学など化学を使う授業が多いんです。私は、化学が苦手……というか嫌いで(笑)、受験科目にもしていなかったので少し苦労しましたが、授業を聞いてわからないところは早めに理解するようにしていたので、なんとかついていけました。食物学科(※)は、文系から挑戦した子もいるので、先生も丁寧にわかりやすく指導してくれている気がします。
  • 仲さんが言うように、化学もかなり使うので、受験勉強でしっかり化学を勉強しておいたのはよかったと思っています。でも、生物の知識があった方が理解しやすい生理学は、少し苦戦する部分もあります。高校の生物の内容を発信している動画サイトなども使って、自主的に生物の基礎を学び直しながら、大学の授業についていくようにしています。
  • 繊維の成分などで化学の要素がでてくるので、化学で苦労しました。わからないところは高校の教科書で確認するのですが、マーカーが引いてあったりメモ書きがしてあったり、過去の自分に感謝することもあります。被服学科も文系出身者が多いので、理系要素が強い授業は苦戦しがち。統計学など数学を使う授業では、私が先生に質問しながら理解して、それを噛み砕いて解説する勉強会を仲間とやることもあります。人に伝えると自分の理解も深まりますね。

苦手意識でやる前から
諦めるのは、
もったいない

Q

これから研究を進める分野や
将来活躍したい
フィールドは
決まっていますか?

  • これからスタートするゼミでは、牛肉の官能評価と機器分析に関する研究を進める予定です。将来の夢は高校の頃から変わらないのですが、食品メーカーに就職して、食の楽しさを伝えることができたり、いろいろな人が笑顔になったりするような商品開発に携わることができたらと思っています。
  • ゼミでは、代謝をテーマにした研究を進める予定です。将来は、病院の管理栄養士になりたいと思っていますが、特に関わりたいのは小児の栄養管理です。食べることは生きる幸せにつながると思うので、闘病生活を送る子どもたちを食事によって少しでも笑顔にできたらいいなと思っています。
  • 衣服の切り替えや接ぎはどのようにシルエットが影響するのか、また人の身体と服の形の関係について研究を進めていく予定です。山梨の機織り産地で生まれた織物を紐解くプロジェクトに参加していて、生地が洋服に与える影響の大きさを感じているので、生地によって流行を発信するような職業にも興味が出てきたところです。

Q

理系科目に自信がないけど理系
学科に興味がある高校生へ、
メッセージをお願いします。

  • 食物学科(※)は、高校の頃は文系だったと言う学生もたくさんいます。確かに、化学や生物の知識がないと少し大変なところはありますが、理系科目も基礎から丁寧に指導してもらえますし、理系が得意な友達に教えてもらうこともできると思います。苦手意識に屈せず、学びたいことや将来やりたいことを優先して、ぜひ挑戦してほしいなと思います。
  • 何事もやってみないとわからないなと実感しています。だって、私自身、高2までは赤点を取るほど苦手だった化学が、得意になるとは思いませんでしたから(笑)。やる前から苦手と決めつけて、自分の可能性を潰してしまうのはもったいないと思います。苦手な教科も、乗り越えられるかもしれませんよ。
  • 私のように目標がなかなか決まらない人もいると思いますが、方向性が定まった時のために、まずは普段の授業を真面目に受けておくといいと思います。やりたいことが見えたら、苦手科目の勉強も夢を叶えるために必要な手段として頑張れるはず。やりたいという気持ちを大切にしていきましょう。

(※) 2023年9月取材当時の情報です。2025年4月に食物学科を母体とする食科学部(仮称)を設置構想中です。