|ご挨拶|デジタル広報誌「学園ニュース」発刊にあたり

4月から新年度がスタートいたしました。未だコロナ感染症の終息はみえませんが、大学では、今年度から一部の科目を除き、対面での授業が再開されています。制約はあるものの、キャンパスに以前の賑わいが戻りつつあります。

本学園ニュースは、1960年6月23日に当時のPTA連合会が発行した第1号から半世紀以上の間、紙媒体によって出版して参りましたが、本号よりデジタル広報誌としてお届けすることとなりました。これにより、ネット環境があれば、いつでも、どこからでも閲覧が可能となります。

この度のデジタル化により、2015年に国連で採択されたSDGsの3本柱のうちの一つである「環境保護」の観点からのペーパーレス化が実現しました。さらに、スペースの制限が無くなり、より自由な編集内容で最新の情報をお届けできるようになります。また大学在学生、在学生の父母等、附属校園PTAの方々だけでなく、大学の卒業生にも自動的に配信されることとなりますので、お届けできる範囲が大きく広がります。

人生100年時代において、幼稚園から小学校、中学校、高等学校、大学、大学院、その後の生涯にわたる学びを支え、一人ひとりが自己実現に向けて成長し続けられるような学園の取り組みや活動を、今後もお届けしていきたいと思います。

皆様の忌憚ないご意見やご感想などをいただきながら、引き続き本誌をご覧いただく皆さまにとって有益な情報発信誌となるよう努めて参ります。

|特集1|新生 理学部2学科が始動しました創立当初から重視してきた論理的思考力で
社会の課題を解決する人材教育

理学部が設置されて30周年を迎える今年、二つの学科が名称を変更して新たなスタートを切りました。

[奥村 幸子 理学部長 interview]
理学部の明日を明るく照らすために
今、語っておきたいこと

創立記念式のご講演の後、奥村理学部長がインタビューに応じてくださいました。講演では「理学部の昨日・今日」で古い顕微鏡の話から新しい2学科の具体的な内容を紹介し、「理学部の明日」については「変えるべきところ、変えてはいけないところはどこかをよく考える」と語られました。

全国の私立・国立の理学部に進学する女子の数がこの10年変化なく28%であり、この数字は先進国の中でも低い数字という状況は憂慮すべき状況としながらも、「未来にわたって理系女子がいなくなると悲観的な扱いはしない」と話す奥村先生。

|特集2|エデュケーション・ニュージーランドと
日本女子大学による
教育協力に関する協定調印式が行われました

4月22日(金)。汗ばむほどの晴天の下、本学学生と附属校の生徒たちがニュージーランド大使館を訪れました。各校の校長先生に引率されてきた高等学校・中学校の生徒たちは、この日のために考えてきたメッセージを述べて、首相へプレゼントをお渡ししました。大学生7人のほとんどはニュージーランドでの研修を経験した学生たちです。


今号からスタートしたアオハルプレイバック。

本学の卒業生で、現在学園に関わっていらっしゃる方々の青春時代を、思い出の写真から紐解いていただきます。学園ニュースデジタル化の記念すべき第1号は、学長の篠原聡子先生です。

篠原先生は1977年(昭和52年)に家政学部住居学科に入学、1983年(昭和58年)に大学院修士課程を修了されました。本学で住居学科教授として教鞭を執りながら、120周年記念事業では目白キャンパス整備を統括する建設事務室室長も務められました。2020年(令和2年)の学長就任後にも、創立120周年記念事業の建築部門の仕事を兼務されています。

「キャンパスのことは誰よりも詳しいと思います」という篠原先生が、大学時代の「アオハル」を語ります。

~ JWU PR アンバサダー ~卒業生 interview

『どんな時も胸の高鳴りを追い求めて』

下村彩里さん(テレビ朝日アナウンサー・児童学科2019年卒)

若葉の緑もよりいっそう色濃くなった5月中旬、六本木ヒルズとともに港区のシンボルであるテレビ朝日本社を訪れました。今回お話を伺ったのは、現在「報道ステーション」のフィールドリポーターを務める、テレビ朝日アナウンス部所属の下村彩里さん。バレエに打ち込んだ学生時代からアナウンサーを目指すまでの道のりとアナウンサーという仕事についてインタビューさせていただきました。

TOPICS

~附属校園だより~

豊明幼稚園「子どもの日」

5月2日(月)子どもの日の集まりをしました。前日の雨も上がり、園庭には元気な声が響き渡りました。年少組は親子で初めての遊戯です。お父さまのご参加も多く、親子で一緒に金太郎を踊りました。年中組はお友だち同士向かい合い、音楽に合わせて手を叩いたり腕を伸ばしたりして「子どもの日に」の踊りを楽しみました。年長組は、障子紙を絵の具で自由に染めて、それぞれが工夫して作ったこいのぼりを手に入場です。年中、年長組が一緒に踊る金太郎はとても微笑ましく、子どもたちの健やかな成長を願う楽しい1日となりました。

豊明小学校「豊明姉妹の第一歩」

4月22日(金)葉桜の緑を楽しみながら、私達112回生と117回生は歓迎遠足に行って参りました。初めは緊張していた私達6年生も、鬼子母神への道すがら、目をきらきらさせた1年生と話しているうちに、いつしか笑顔になっていました。

そっとにぎりしめてくる小さな手、好奇心いっぱいのまなざし、天使のような明るい笑顔、その全てがかわいらしくて、何でもしてあげたくなりました。最上級生として、また豊明姉妹の姉としての責任や役割を改めて感じ、妹たちと過ごす喜びをかみしめた1日でした。(6年 児童)

附属中学校「創立記念式」

創立記念式では薬袋奈美子先生が「身近な町の当たり前を問い直す〜120年前の成瀬先生の思いを受けて〜」というテーマの講演をしてくださいました。

講演の中では、町の人のための工夫をいくつも知り、その大切さを感じました。我が校の創立者成瀬仁蔵は創立当時、家政学の必要性を強調したといいます。家事、子育ては昔から女性の仕事とされていましたが、それだけでは無く、社会で活躍できる女性になって欲しいという意思を読み取ることができました。そのような女性になるために、よく考え、よく聞き、知識を育てていきたいと考えさせられる講演でした。(3年・檜山未来)

附属高等学校
「地域研究旅行」

私達75回生は、5月9日(日)から12日(木)まで、4つのコースに分かれて3泊4日の地域研究旅行に参りました。私が所属するコースは、主に瀬戸内地方を巡るものでした。また、九州地方を訪れるコースもありました。新型コロナウイルスと常に隣り合わせの日々の中、無事に宿泊行事に参加出来たことが、まず何より嬉しかったです。今回訪れたのは私にとって初めての場所ばかりで、そこで友人と生活をともにする日々は想像以上に楽しいものでした。美しい景色や美味しい食事、平和学習や美術館の鑑賞を通して心を豊かに養うことができました。高校生活に忘れられない思い出の1ページを加えられたことを、感謝いたします。(地域研究旅行委員長・品川綾音)

INFORMATION

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  • ラーニング・サポーターによる学修相談のご案内

    ラーニング・サポーターは図書館の2階、JWUラーニング・コモンズさくらで学生からの学修相談に対応しています。各専攻から推薦を受けた大学院生が、対面またはオンラインで相談を受け付けます。レポートの作成や調査の方法などについて相談ができます。

  • グループ研究室の利用再開

    新型コロナウイルス感染防止の観点から、利用を停止していたグループ研究室の利用を5月9日(月)に再開しました。図書館内で会話、議論等をしながら学修を進めたいときは、JWUラーニング・コモンズさくらと合わせてご利用ください。

  • 「図書館だより」No.174(2022.6.23)発行

    6月23日(木)、『日本女子大学図書館だより』174号を発行しました。坂本清恵新図書館長による巻頭言、教員による著作紹介、泉会援助で購入した貴重書「ケルムスコット・プレス」全刊本に関する川端康雄教授の連載などを掲載しています。図書館で配布しているほか、図書館ホームページからもご覧いただけます。

  • 桜楓学園 各種講座開講中

    ベテラン講師が指導するピアノ、茶道、書道・ペン字講座に加え、今年度からヴァイオリン講座にフレッシュな講師を迎えました。目白キャンパス隣接の桜楓会施設で、皆さま受講なさいませんか。

  • 桜楓会120周年記念事業プレ企画1 講演会

    2024年に同窓会設立120周年を迎える桜楓会の記念事業第1弾。SDGsで「ジェンダー平等」が掲げられるよりはるかに前から、国会議員の経験を活かして「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」の成立に関わった講師の講演会。どなたでもご参加いただけます。