2021年 資格課程 履修の手引き
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-1- 1.はじめに 教職課程は、教職に就くために必要な免許状を取得するために設定されています。 本学では、教員養成教育を特に重視し、日々教職課程の充実を図り、最善の教育環境を整備するよう努めています。しかし、学生の努力なしにはよい教育環境も生かされません。教職課程履修の学生は、自分の専門とする分野について深く学び、基礎科目をしっかりと身につけると同時に、教育方法その他教職にかかわる授業科目の十分な理解と履修を心がけてください。 教職課程の履修開始にあたっては、まずこの手引きを熟読し、履修のための諸規則等を十分に理解して、必要な単位を計画的に漏れなく履修することが大切です。 教職課程には、学校参観実習、介護等体験や教育実習など、多くの学外での学修の機会があります。これらは、学長名で教育委員会や校長会、施設・教育機関などに時間をかけてお願いして実施しているものです。そうした場所での学修に際しては、当該施設・機関の善意により学習させていただくことを忘れることなく、誠意をもって学習に取り組む覚悟と努力が必要です。真剣に学ぶ決意の下に履修してほしいと考えます。 教職課程履修の総仕上げともいえる「教育実習」の履修には、「教職に就く意志が強固であり、実習に必要な学力を有すると認められること」や「本学の学則その他の諸規則にそむく行為や不正な行為のないこと」が参加条件に含まれています。この手引きを熟読し、履修のための諸規則を十分に理解してください。また、事前指導で配付される「教育実習の手引き」、「教職課程年報」にも必ず目を通してください。 単に資格取得のためだけに履修を開始することなく、固い教員志望をもち、その目的達成のために真摯に勉学し、努力して教職課程履修の実をあげることを期待しています。 2. 教員養成の理念 本学創設者の成瀬仁蔵先生は、「信念徹底」、「自発創生」、「共同奉仕」を教育理念とし、教員養成もその理念に則して全人教育として構想され、その基盤を人格教育に置いています。 あらゆる面で男女の不平等がみられ、女子の高等教育に対する一般の理解もきわめて低い時代に、先生は「女子を人として教育する」という人格教育を教育方針のもと本学を開校しました。「人としての教育」とは、先入見や旧弊に囚われず、一人ひとりをかけがえのない個ととらえ、その個が自己に目覚め、自己を自由に伸ばすことへの様々な配慮であり援助をすることであり、各人の人格形成は、自発的な欲求による自己学習―自学自動を伴うことで、さらに優れたものになると考えていました。その上に、教職に関わる専門性や自分の専門とする分野について深く学び、基礎をしっかりと身に付けることが大切であるとしています。 創設以来、「天性の良教師」を育てることを実践してきた本学は、その理念のもとに教職を希望する学生が自覚をもち、現代社会が抱える様々な課題の解決に役立つ高い専門的能力と、それを生かすことのできる思考力と表現力、時代の変化や多様な価値観に対応できるフレキシブルな感性を身につけた、実践的な指導力のある教員の育成を目指しています。 教職課程委員会 教職課程 1 履修にあたって 教職

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