2024年 大学院要覧
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人間生活学研究科は,修士課程家政学研究科を基礎としつつも,この修士課程とは別に組織された後期3年のみの博士課程である。人間生活学研究科は,家政学分野における様々な研究課題の究明はもとより,変化の激しい社会情勢や生活環境における諸問題を,専門分野を超えた学際的な研究手法によって総合的に解明できる創造力,応用力を持った人材を養成することを目的とする。 人間生活学研究科には,家政学分野における諸問題をより高度で専門的な学識や研究手法によって深く探究できるように,「人間発達学専攻」と「生活環境学専攻」の2つの専攻が設置されている。 人間発達学専攻のカリキュラムは発達教育論,人体発達基礎論,栄養・保健学の3系列で構成され,生活環境学専攻のカリキュラムは生活環境論,生活素材論,生活機能論,生活造形論,生活経済論の5系列で構成されており,それぞれの系列に応じた授業科目を配置・開設している。各科目には講義と演習があり,人間生活に関わる研究を総合的・学際的に行い,研究者としての素養を身につけることができる。 各専攻の専門分野における研究の集大成は,教員の指導のもとでの「特別研究」であり,この成果は博士論文として結実する。博士論文の作成にあたっては,学生と指導教員とが密に連絡を取りながら,個々の学生の研究指導計画に基づいて作業が進められる。 人間生活学研究科には学生用の研究室が用意されており,ここでは他分野の研究を進めている学生との意見交換や交流を図ることも可能である。博士課程在学生には,年に2回開催される博士論文口頭発表会や公聴会への出席を推奨する。また,在学生は人間生活学研究科における過去の学位取得論文を閲覧しておくことが望ましい。これらの論文は,本学図書館あるいは日本女子大学学術情報リポジトリサイト(http://www.lib.jwu.ac.jp/lib/)にて閲覧できる。さらに,人間生活学研究科では,大学院紀要や学会誌等への学術論文の積極的な投稿,国内外の学会での研究成果の発表,国際的な調査や実践的活動への参加なども奨励・支援している。 人間生活学研究科では,幅広く学際的な学修を実現するため,他専攻の博士課程後期で履修した単位や,人間生活学研究科と協定を結んでいる他大学の単位も修了に必要な単位として認めている。 人間生活学研究科

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