住居学は,未来に向かって,豊かな居住環境を必要な諸科学によって総合的に追求解明する学問である。この分野における高度な学識と研究能力の育成に加え,各自の能力開発を目的として,住居学専攻のカリキュラムは専門的かつ包括的に構成されている。 住まいと地域の生活空間を対象に,個人・家族の生活の質を追求する住生活関係,豊かな生活空間を創造するための空間デザイン関係,防災の観点から安全・安心な住環境を計画する構造安全関係,住空間のより快適な居住環境を整備するための室内環境・設備関係,また,住居・住生活の質に大きな影響を与える地域・まちづくり関係,住空間の保存・再生・創造に資する歴史・文化関係,さらに,住居や地域施設のより良いあり方を探求し,諸要素を統合化して創作表現する計画・設計関係など多岐にわたる講義,演習科目が用意されている。また,一級建築士受験のための実務経験となる教育も充実させている。 住まいに関わる以上のような学問を総合的に教育・研究する体制として,各専門分野の経験,造詣ともにすぐれた教授陣を擁しており,学生個々に対応した少人数教育を行っている。 〔1〕授業科目表 -67- -71-家政学研究科 住居学専攻
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