人間生活学研究科は,家政学研究科修士課程を基礎としているが,その専門領域にとらわれることなく,個々の専門研究を深化させるとともに,生活を広範囲かつ総合的にとらえ,新しい次元を目指した学際領域への研究展開をはかるため,個別に組織された後期3年のみの博士課程である。「人間発達学専攻」「生活環境学専攻」の2専攻によって構成されている。 人間生活学研究科は,近年の高度な技術革新,学問の発達,変懇する社会情勢,環境の著しい変化に対応し,人間生活や生活を取りまく諸問題を総合的に深く究明し,その成果をもって社会に貢献できる,創造力,応用力豊かな研究者,教育者の養成と高度な専門的能力を有する人材を養成することを目的としている。 カリキュラムは,人間発達学専攻では発達教育論・人体発達基礎論・栄養・保健学の3系列,生活環境学専攻では生活環境論・生活素材論・生活機能論・生活造形論・生活経済論の5系列で構成され,それぞれの系列に応じた授業科目を配置・開設している。各科目には講義と演習があり,人間生活に関わる研究を総合的・学際的に行い,研究者としての素養を身につけることが出来るよう配慮している。 各専門分野の研究の集大成は「特別研究」における教員の指導による博士論文の作成である。博士論文の作成にあたっては,学生は指導教員との連絡を密に行い,学生各自が指導担当教員を中心に個別の研究指導計画に基づき指導を受ける。1年に2回開催される論文口頭発表会・公聴会への出席,図書館に所蔵及び日本女子大学学術情報リポジトリのサイト(http://www.lib.jwu.ac.jp/lib/)に掲載されている過去の学位取得論文の閲覧も勧めたい。人間生活学研究科の研究室において他分野の研究を進めている学生と意見交換,経験交流を図ることも有効である。 また,大学院紀要への積極的な投稿,学会誌等への論文の投稿,学会発表(海外を含む),国際的な調査・実践活動への参加も奨励・支援している。 さらに,人間生活学研究科では,幅広く,学際的な学修を保証するため,他専攻の博士課程後期で履修した単位,および人間生活学研究科と協定を結んでいる他大学の単位も修得することができる。 -89- -102-人間生活学研究科
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