(最終試験) 最終試験として,博士論文審査委員会は,公開の場における口頭試問を行うこととする。なお必要に応じて,最終試験に先立ち,審査委員のみによる口頭試問を行うことができる。口頭試問においては,学位論文の内容について論理的に説明する表現力,コミュニケーション能力が十分に発揮できるか,専門領域に限定されない幅広い視野と柔軟な思考力を持っているか,また多様な史料についての情報収集能力・読解力・分析力に長けているか,独創的で自立した研究活動を展開できる能力を持っているか,総じて学問の発展に寄与することができるかについても評価を行うこととする。 (審査結果の判定) 論文の合否は,主査および副査による評価を踏まえ,博士論文審査委員会で決定する。合否の判定に際して,論文が,深く幅広い学識に裏付けられ,適切で豊かな表現力に拠る説得的なものであるか,独創的で発展可能性のある研究と認められるかなどを中心に,学位授与方針に基づく達成度に照らして評価を行う。博士論文審査委員会の決定及び評価を受けて,学位授与の可否について研究科委員会の審議を経て最終決定する。 (2) 論文審査基準 [博士論文] 博士論文の審査及び最終試験の試問により,専攻分野について,研究者として自立して研究活動を行い,又はその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を有しているかを審査する。 なお,博士論文は各研究科の学位論文審査基準(大学院要覧28頁以降参照)に従って審査される。 -101--88-
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