2021年 履修の手引き
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-294- 資料の解読・検証を通して、新しい歴史像を求めること 史学科では、日本史・東洋史・西洋史の3本柱とともに、歴史の幅広い見方を重視して、宗教学・地理学・考古学・民俗学・博物館学といった関連分野をカリキュラムに配置し、広く深く歴史を学べる体制を整えています。 暗記が中心の高校までの授業とは異なり、テーマの設け方やその答えを発見する方法を学び、自分なりの歴史像を描けるようになることを目指します。 そのために、カリキュラムの中心は、1年次から4年次まで必修となる少人数ゼミで、教員のきめ細かい指導やゼミ員相互の討論など、密度の濃い学習を行っていきます。 1・2年次の基礎演習では、資料の扱い方や古文書の解読方法など、歴史を理解するための方法を学びます。 3年次以降の演習では、実際に資料を講読・検証して、新しい歴史像を求めて行きます。 また、東洋史・西洋史の史実解明のために、1年次より、外国語の習得にも重点を置いています。 自分の将来やキャリアにつなげて学ぶ 将来の進路としては、公官庁、企業の芸術文化振興部門、旅行・観光サービス分野、マスメディア関連、企画・広報・広告サービスなどでの活躍が期待され、実際に現在、多くの卒業生が活躍しています。 また、中学・高校の教員(社会・地理歴史)、博物館学芸員、司書・司書教諭などにチャレンジすることも推奨します。 歴史を学ぶ面白さは、自分の力で原資料や文献に取り組み、さらには民俗学や考古学などの関連分野を学んで独自の歴史像を構築していくこと。史学科ではこの面白さをじっくり味わうことができます。 ① 自分なりの歴史像を描く 中国を中心とする漢字文化圏と中東イスラーム世界を二本柱とし、ユーラシア全域を視野に入れます。史料の読解と問題意識の啓発に努め、集大成となる卒業論文の完成を目指します。 ③東洋史分野では世界を読むカギを見いだす 日本史分野では、史料解読に力を入れています。そのため、実習を中心に、夏の卒論合宿や史料調査・博物館見学に参加するなど、自分の目と手で実感できる歴史学をめざしています。 ② 日本史分野では実地学習を重視 古代から現代にいたる地中海世界とヨーロッパの歴史を、日本との比較の視点をまじえながら総合的に学びます。ヨーロッパの諸言語の習得が重視されているのも特徴です。 ④ 西洋史分野では比較史的に学ぶ 専門教育 4つの特色 史学科の専門教育

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