2021年 履修の手引き
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-273- 自分自身のテーマを発見すること 日本文学科は、「日本のことばと文学」を学ぶことを通じ、日本の伝統と現代に生きる私たち自身を深く知ろうとする学科です。 日本文学科では、1年生のうちから、日本の古典文学を「原典」で読み解く力、日本文学と日本語の基本的な特色と歴史を学びます。そのことは人生や社会のあらゆる局面で自立して生きてゆく力となります。 そうした中から、日本文学、日本語学のみならず、中国文学・思想(漢文学)、図書館情報学、日本語教育学という幅広い分野への造詣を深めていき、最終的に自分が専門的に極めたい領域を発見していってください。 調査力・思索力・コミュニケーション能力を重視。情報化時代にふさわしい国際人になる 学生が関心を持って自ら調べ、考えをまとめて発表する少人数制の演習を重視していますので、おのずと調査力、思索力、コミュニケーション能力が向上していきます。また、創作技法論、文章表現法などの授業を通じて日本語の技術を磨いていきます。 これに、自分の探求したいテーマを見いだすことができれば、日本の言語文化の優れた担い手として活躍する力を身につけることができるでしょう。 将来の進路としては、どのジャンルの職業に就いても、本学科で培った知識・理解・技能が役に立つはずです。専門を生かしたキャリアでは、中学・高校の教員(国語)、日本語教員、放送・出版関連、図書館司書、司書教諭、博物館や美術館の学芸員などにチャレンジできます。大学院に進学して、研究・教育の分野で活躍している人もいます。 専門教育 4つの特色 日本文学科の専門教育 上代・中古・近世・近現代の日本文学、日本語学、中国文学・思想(漢文学)、図書館情報学、日本語教育学などを学び、広く日本の言語文化への視野を養います。日本の言語文化に関する教養は、国際人をめざすための素地となります。 ① 日本語・日本文学を世界にアピールする 1年次より、短歌や詩、小説、エッセイなど様々な文学の鑑賞・批評・創作を実践しています。日本語の特色や文章の構造を理解することで、より豊かで深い表現力が身につきます。 ③ 創作力や表現力を養う 1年次必修の「日本文学の基礎Ⅰ」「基礎演習」「変体仮名演習」では文献を読み解き、問題点を発見するための基礎力を身につけます。この学修によって、はるか昔に記された文献をもとの姿のままで自分の力で読む喜びを感じられます。 教員と学生、卒業生とでつくる国語国文学会は、毎年、機関誌『国文目白』『研究ノート』を刊行。また、春秋の大会では、各界で活躍している講師を招き講演会などを開催しています。 ④ 多彩な催しが向学心を刺激 ② 自らの手で、古の日本を旅する いにしえ 文学部

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