2024年 履修の手引き
270/354

-268- ■近年、数学、物理学、情報科学の結びつきが強くなってきています。物理学に数学が用いられ、数学や物理学の具体例の数値計算に■■■■■■https://unv.jwu.ac.jp/unv/academics/science/mathematical_and_physical_sciences/index.html■■■■■理念・目的■■コンピューターが用いられているのは勿論のこと、人工知能を生成する機械学習には統計学や微分幾何学が用いられ、量子コンピューターには量子力学の原理が計算に応用され、物理学のゲージ理論が幾何学に応用され、物理学のファインマン積分を正当化することは数学の重要な一分野を形成しています。数学、物理学、情報科学の3分野を学べる数物情報科学科は、そのような時代の要請に応えるべく誕生しました。■■現代社会はコンピューターとインターネットの発達により、数学、物理学、情報科学の重要性が、より一層、増してきています。身近な例を一つ挙げると、昔の天気予報は予報士が蓄積された経験に基づいて未来の天気を予想していましたが、現代では、コンピューターによる計算に基づいて予想し、予想が当たる確率がとても高くなっています。そして、そこには数学と物理学と情報科学がふんだんに使われています。計算だけではなく、地形、気温や風速などの計測、コンピューターの設計や制作にもこの3分野全てに亘る知識や技術が不可欠です。■■現代社会の諸分野で、数学、物理学、情報科学を基礎として論理的な思考能力と創造性を身につけた人材の養成が強く望まれています。近年、種々の応用科学や工学の分野、とりわけ、コンピューターや通信技術に関係した諸分野で活躍する人々の数は飛躍的に増え、本学の卒業生の就職先を見てもその傾向は顕著です。そのような広い分野で創造的な仕事をするためには、数学、物理学、情報科学の基本的な概念や方法についての確かな理解、知識、および技術を持っていることが極めて望ましいと指摘されています。■■本学科では数学、物理学、情報科学の基礎の上に、幅広い科学的な視野と深い専門知識を併せ持つ人材を養成することを目的として数学コース、物理コース、情報コースを設けています。本学科では、■年次において全員が数学、物理学、情報科学の3分野全ての基礎を学びます。ここで、基礎とは、3分野に亘って頻繁に使われる知識や技術を意図しています。これにより、どの分野に進んでも、深い理解とともに学ぶことができるようになります。2年次に進むと、3分野のどれを専門に学ぶかを想定して時間割を組みます。そして、■年次に進級するときにいずれかのコースを選択します。以後卒業までにそれぞれの分野の体系を修得するとともに、■年次の卒業研究では実践的な創造力と問題を発見し解決する能力を培うようにカリキュラムが組まれています。■数数■■物物■■情情■■報報■■科科■■学学■■科科■■

元のページ  ../index.html#270

このブックを見る