2024年 履修の手引き
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■年次必修科目には、演習科目、実験演習科目を置き、基礎的な心理実験を少人数グループで体験するアクティブ・ラーニングを行 ■-242- ■■https://jwu-psychology.jp/ ■■ ■■理念・目的■■カリキュラムの構成と特徴■心理学とは、「心」を様々な角度から研究する学問です。本学の心理学科は、人間の「心」のありようを、個々人の独自性に目を向けると同時に、生物学的な視点や社会・文化的な視点も含め、包括的に探究することをめざしています。心理学は、大きく分けて、基礎的・科学的アプローチを行う「基礎心理学の領域」と実践的なアプローチを行う「人間関係・臨床心理学領域」があります。この 本の柱の両方をしっかり学ぶことで、科学的・実証的なものの考え方を身につけ、さらに、実践的に心理学を生かすことができるような人材を育てることを目的として、カリキュラムを構成しています。■基礎心理学の領域では、知覚、認知、感情、神経、生理、比較、進化、発達などの心理学を学ぶことができる科目を幅広く展開しています。これらの授業を通して、科学的・実証的なものの考え方を身につけると同時に、調査や実験などの科学的な研究法を通して心理学的現象について探求していく力を身につけます。人間関係・臨床心理学領域では、人格心理学、臨床心理学、社会心理学など、対人的な心理学を中心におき、さらにその応用の分野として、家族、コミュニティ、犯罪などの心理学も学べます。これらの領域では、現代社会がかかえる人間の心の問題を深く掘り下げる力を育て、他者とのコミュニケーションや社会の仕組み、心の健康の維持増進、問題への支援などについて、自ら考え実践する力が身につきます。■このような学びを通して、人間が示す多様な心理学的現象から社会的・科学的な問いを発見するとともに、心の働きに関する個別性の理解と法則性の探求を自律的に行える人材を養成することが本学科の理念です。そしてその実現のために、参加型、体験型の授業を多く取り入れています。特に、■■ 年次に少人数制の演習・実験科目が必修となっており、心の仕組みや働き方を明らかにするための、心理学的な研究方法を学びます。学びを、さらに■■■年生の演習や卒業論文でより専門性を高め、■■■や統計手法などにも習熟していきます。また、少人数で演習や実験を行うことで、教員や他の学生とのコミュニケーションの機会が増え、自らの考えを他者に伝える力が身につくだけでなく、他者の意見を聴くことで様々な考えに触れ、視野を広げることにもつながります。このような実践型の学びの積み重ねを通して、多様な背景を持つ人々へ関心を寄せながら協働を図っていく、柔軟で建設的な力を育てていくことを目的としています。こうした学びは、公認心理師、臨床心理士等の資格を取って現場で仕事をする際にも、また企業等で働く際にも役立てられる、社会で自らの力を発揮できる基礎的な力につながります。■います。データの分析やレポート作成の基本を身につけ、心理学の研究法やその倫理を学びます。また、対人援助において重要な理解・共感のプロセスを学ぶための演習も行います。あわせて、心理学の基礎知識に関する概論科目も設定されています。■ ■年次では、人間の心を科学的に研究するための方法論を、更に深く体験的に学びます。レポートの作成と添削を受けるフィードバック経験を通じ、学術的な報告書作成のための技能の向上を目指します。また、基礎心理学の領域、人間関係・臨床心理学領域に関するより専門的な知識を、各講義科目を通して学びます。■■■年次からは、少人数クラスでの演習(ゼミ)を設置し、専門性の高い学術資料の講読や研究法の実習を行います。科学的知見の正確な理解と批判的な思考を介して、新たな研究へと発展させていく態度を養成していきます。■■■年次では、これまでの学修を集大成する卒業論文に取り組みます。人間や社会に対する科学的な観察、国内外の研究知見の吟味を行い、自ら学術的な問いを立てて、その探求や検証を行います。■なお、本学科のカリキュラムには、公認心理師資格の取得を希望する者のための演習や実習を含んだ科目、および卒業後に大学院において臨床心理士資格の取得を希望する者のために役立つ科目も設置されています。また、社会科学的な調査能力とデータ分析能力を扶育し、社会調査士の資格取得に繋がる科目も設置されています。■■■心心理理学学科科■■

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