2023年 履修の手引き
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-330- 「教育」は、家庭や学校のみならず、広く社会全般に浸透している独特のコミュニケーションの様式です。そうした教育の営みを理解しそれに習熟することは、広く社会で活躍するための基盤を作ることにつながります。 教育学科では、家庭、学校、社会における教育の営みについて理解を深めるとともに、人間形成について広い知識と深い洞察力を身につけることを目指しています。また、理論や洞察を実証的に確かめる方法と技術を習得し、教育問題と現代社会の課題へアプローチできる人材の育成を目指します。 教員免許取得のための充実したカリキュラムを擁するだけでなく、人間の発達形成の仕組みを理解するために、心理学や社会学分野の授業科目も多数設置。さらに、生涯学習や国際協力・多文化共生・地域活動など、教育と現代社会の関わりについても考察します。 1年次には、大学で学ぶための基礎概念、文献利用方法、レポートの作成方法などを学習し、少人数による演習(ゼミ)も経験。実践力をつける学校インターンシップや情報処理の演習科目も充実しており、教員採用試験対策講座などで資格取得も後押しします。 多くの学生が教員免許を取得し、多数の学生が教員への道を進みます。また、本学科での「人間を育てる学び」を生かし、教育関係の企業をはじめとした、一般企業、行政機関、NPO、地域社会など、卒業生は多くのフィールドで活躍しています。 教育学科では,学生の皆さんが教育に関する理論的・実践的な専門性を身につけ,卒業後に,教育の側面から新たなフロンティアを切り拓く力を発揮できることをめざし,教育を行っています。具体的な教育の目標は以下の通りです。 1.教育に関する専門的知識や方法論を習得し、家庭、学校、社会における教育の営みについて分析し理解することができる。 2.現代の教育問題に関心を持ち、教育学的知識に基づきながら解決の方向性を探究し、判断を行うことができる。 3.自発的・能動的に学習を進める方法を習得し、変化する社会に対応して専門性を発揮していくことができる。 4.人が育つ、人を育てるという教育的営みに必要な相互対話的コミュニケーションを、多様な他者に応じて行うことができる。 教育に関する基本的な学問分野や研究方法をしっかり学ぶことができるようにカリキュラムを編成すると同時に、現代の教育や人間形成上の問題にも多様な観点から学べるように、豊富な科目を置いているところにカリキュラムの特徴があります。学科の教育科目は、基本科目(2020年度入学者まで)、学科専門科目、展開科目(2020年度入学者まで)、教養科目(2021年度入学者より)、自由選択科目に分かれています。 また、基本科目(2020年度入学者まで)には、教育学研究法に関する科目と教育実践法に関する科目があります。学科専門科目には、基礎理論に関する科目と教育実践理論に関する科目があります。教職科目との関連では、教員免許状取得希望者の卒業に必要な単位に配慮して、「教科に関する科目」「教職に関する科目」「教科又は教職に関する科目」の一部を入学年度に応じて卒業単位に算入できるようにしました。また、少人数のゼミと卒業論文の作成、研究法や情報処理の技術を重視し、必修または選択必修としています。 理念・目的教教育育学学科科 学科の方針カリキュラムの構成と特徴

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