2023年 履修の手引き
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-316- 本学科は日本で最初にできた社会福祉学科で、この100年余の歴史の中で6,000人に達する卒業生を送り出してきました。卒業生は、社会の様々な場で活躍しています。 本学科の理念は、成瀬仁蔵先生の教育理念である三綱領の下、生命と他者性を尊重しつつより良い「共生社会」をつくる人材を養成することにあります。 本学科が考える「共生社会」をつくる人材とは、社会と文化に関する深い教養と、社会の様々な領域で応用できる基礎能力を身につけ、柔軟な思考に基づく問題解決能力を有する人です。そのような人材を養成するため、本学科では、資格取得のみにとらわれることのない、豊かで厚みのある教育を提供しています。 この豊かで厚みのある教育は、アジアの社会福祉教育のパイオニアという進取の精神および最新の研究の知見に裏づけられており、1921(大正10)年の社会事業学部(児童保全科・女工保全科)の開設から現在に至るまで時代を超えて脈々と受け継がれてきた本学科の教育の伝統となっています。 本学科では、「人間尊重の精神」と「社会・文化に関する深い教養」に裏打ちされた柔軟な思考をもって、多様化する社会問題をきめ細かく検証し、解決に導き、誰もが自分らしく生きる「共生社会」を創造する人材を養成します。 また、本学科の教育課程では、従来の枠組みにとらわれない、広い視野から社会福祉を理解することを目指しています。すなわち、国家にとどまらない公共の在り方を学ぶ「公共政策分野」、福祉の発想に基づく生活環境と文化創造を目指す「福祉文化分野」、人と人とが尊重しあい承認しあえる関係構築のための理論と技法を学ぶ「人間関係分野」など、広い視野から福祉を学びます。 本学科では4年間を通じて、新しい福祉の創造に向けた意欲を喚起し、誰もが自分らしく生きる共生社 会の実現に向けた深い知力を養うため、「社会福祉の問題についての認識」、「法や制度・政策の体系的理解」、「問題解決のための専門技術・方法」を柱とした講義科目や演習科目が開講されています。 具体的には、本学科の科目は、社会福祉学科が提供する科目と他学科が提供する科目からなります。 社会福祉学科提供の専門科目は大別すると、(A)社会福祉の問題についての歴史的・科学的な認識、(B)それに関する法や制度・政策の体系的理解、(C)それらの具体的応用、すなわち問題解決のための専門技術・方法の習得という三本柱、プラス(D)それらの総合理解・学習、(E)個別領域群別の学習という5群から構成されています。これと並行して、他学科の科目を履修できます。 学生が自らの興味と関心に従い自主的に学習できるよう、必修科目を他大学、他学科に比べきわめて少なく、限定しています。 1.バランスよく履修し、学年毎にとりすぎないこと。 2.資格の取得は科目履修の方向性に大きな影響を与えます。取得計画を立てる場合はその必要性を十分 吟味し、個人の勉学計画の中に無理なくおさまるか検討すること。 3.実習を希望する際は、その動機や自己の課題を明確にして臨むこと。 https://unv.jwu.ac.jp/unv/academics/integrated_arts_and_social_sciences/social_welfare/index.html 理念・目的社社会会福福祉祉学学科科 学科の方針カリキュラムの構成と特徴履修において望むこと

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