2023年 履修の手引き
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-241- 家政経済学科は、生活をめぐる問題について、経済学を基に、家政学や政治学・法学、経営学の成果も取り入れて分析し、学際的に研究・勉強することを目指しています。生活問題の中身が時代とともに複雑化している中にあって、その解決方法を探るためには学際的方法は不可欠であると考えられます。家政経済学科の学生は自分が最も重要視する生活問題を見つけ、それを卒業論文という形で分析することによって大学生活を締めくくることが求められています。 2004年度より、学生が自分の専門分野を意識的に深め、卒論作成にその成果を活かせることを目的として、「経済学コース」と「公共・生活コース」の2コース制を導入しました。そして、経営学関連の科目が充実したため、2011年度より経済学コースを経済・経営コースに名称を変更しました。自分が選んだ生活問題を経済学や経営学で分析したい学生は「経済・経営コース」を、家政学や広く社会科学的に分析したい学生は「公共・生活コース」を選択します。ただし、家政経済学科のコース制は緩やかなコース制ですので、両コースにわたって充分に勉強することを奨励しています。自分のコースの必修科目と選択科目を履修することに満足せず、意欲的に取り組みましょう。 どちらのコースに進むのかを決めるのは1年次の末ですので、入学後1年間にいろいろな科目を履修しながら自分がどちらのコースに進むのかを考えなければなりません。また、2年次の末にはゼミを選びます。2つのコースには、それぞれ5名の専任教員が担当するゼミがありますが、コースを超えたゼミ選択もできます。けれども、コースの必修科目を履修していることが条件になるゼミもありますし、コースによって、卒業に関わる必修科目が異なるので、コース選択は重要です。 このように1年生の時の勉強がコース・ゼミ選択に重要な意味を持つので、1年生向けの科目として両コースの基礎科目の重要なものはすべて置いています。 1年次の必修科目である経済学入門Ⅰ・Ⅱは、経済学の基礎的な考え方や分析手法を扱うのでとりわけ重要です。この科目を修得しておくことによって、公共・生活コースを選んだ学生も経済・経営コースの科目を理解できるようになります。同じく1年次の必修科目である生活経済入門、生活・家庭管理論Ⅰは、生活の視点から生活および生活問題を捉え、生活の社会的条件としての経済活動について理解を深めるために重要です。2年次の外国書講読も学科が重要視している科目の一つです。卒業後どのような分野に進むかにかかわらず、英語力はグローバル化された現代社会では必須の能力です。 家政経済学科では消費生活アドバイザーの資格の取得を学生にすすめています。資格試験の合格者を本学科の学生から一人でも多く出すために、試験の対策講座をLLCと共催で行っています。家政経済学科の提供科目には、消費生活アドバイザーの試験科目が多く含まれているので、当学科での勉強の成果の一つとして、消費生活アドバイザーの資格取得を設定するのは合理的選択であると考えられます。 https://unv.jwu.ac.jp/unv/academics/human_sciences_and_design/social_and_family_economy/index.html 理念・目的 家家政政経経済済学学科科 家政学部

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