2023年 履修の手引き
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-192- 子どもは、それぞれの生活の場において、健やかな暮らしを保障され、多様な環境-人やもの・こと-に対して主体的に関わりながら成長を遂げていきます。子どもの視点に立ちながら、子どもと、その生活の場を総合的に研究し、子どもに関わる様々な課題を解決する方法を追究する学科、それが児童学科です。 子ども期とは、我々人間存在のエッセンスが凝縮され、しかもそれらが外から見え易い形で示されている特有の時期でもあります。このことから、児童学科では、そこに集う教員と学生が、子ども期と我々の一生とを関係的・総合的に理解しながら、子ども期の特殊性を明らかにするための能力(ちから)を養う事を目指しています。 教員・保育士等の養成に当たっては、 指定された科目の履修とともに、学科の専門科目の充分な履修が期待されます。これにより、子どもの成長と教育に関わる幅広い知識と、それに基づいた課題解決能力を身につけ、多様化・複雑化の著しい教育・保育に関する諸課題にもよりよく対処する人材を育てます。 本学科では、上に記したような理念・目的を具体化したカリキュラムとして、次のようなカリキュラムで学びます。まず、すべてに共通する概念として「発達」領域(乳幼児期だけでなく、人間のライフサイクル全般を視野にいれた発達)を基本とし、それと同時に「創造・文化」領域(子どものもつ潜在可能性と独自の世界)と、「社会・臨床」領域(家族や地域等のシステム的広がりと課題としての問題と解決)という2つの概念を合わせ、3本の柱で子どもを総合的にとらえます。 児童学科のカリキュラムでは、児童学の学びを基盤としつつ、従来の教職課程の履修に加え、幼稚園教諭・保育士の資格取得を目指す「保育者養成コース」(44名まで)が設置されています。「保育者養成コース」の登録は、1年次後半に確定します。詳細は入学後の新入生オリエンテーションにて説明を行います。 児童学科の卒業生は教員・保育士に限らず、社会の中で様々な立場で活躍しています。児童学科では、就職先が決定した4年次学生から経験談を話してもらう機会を2年次秋に設け、児童学科の学生が社会で活躍するための道筋を示します。 https://www.jwu.ac.jp/unv/academics/human_sciences_and_design/child_studies/index.html 理念・目的 児児童童学学科科

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