2023年 履修の手引き
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-179- 近年、社会における女性の活躍は目覚ましいものがあり、そのフィールドは日本のみならず、世界中に広がっています。すべての女性は、あらゆる可能性を秘めています。一方で、女性を取り巻く現実の社会環境には今なお厳しいものがあり、見えない壁や解決すべき課題が多くあります。 日本女子大学は「生涯教育」をその教育活動の重要な柱として掲げ、在学生・卒業生を問わず、皆さんの長い人生を様々な形でサポートしたいと考えています。創立者・成瀬仁蔵が掲げた「自らの人格を高め、使命を見いだして前進する」という理念のもと、一人ひとりの未知なる可能性を引き出しながら、知性と個性に磨きをかけ、女性が社会で力を発揮できる思考力と実践力を育成します。 2021年度より、従来開講の科目に社会連携科目等の新設科目が加わり、JWUキャリア科目・JWU社会連携科目として多岐にわたる内容に充実しました。JWUキャリア科目・JWU社会連携科目は、女性が社会で力を発揮できる思考力と実践力を育むためのカリキュラムです。社会的・職業的自立に向けて必要な知識や技能、態度を身につける「JWUキャリア科目」、自治体や企業、研究機関等と一緒に社会課題の解決について実践的に取り組む「JWU社会連携科目」で構成されます。JWUキャリア科目・JWU社会連携科目のどちらも、学科が定める範囲において卒業要件単位(自由選択科目)に算入することができます。 〈JWUキャリア科目〉 実社会への入り口を前にして、どのように自らの人生計画を設計し、どのような道を選べばよいかを考える場面で皆さんを支えるため開講しているのが、JWUキャリア科目です。最終的な選択は皆さん自身の課題であるとしても、その判断に有益な情報を提供するために、本学は様々な場を設けています。就職ガイダンス、インターンシップ、大学からの情報提供とアドバイス、そしてJWUキャリア科目もその一つなのです。 学生生活の向こうにどのような人生を設計するか、早くから意識していくことが大切です。日常生活のなかで見出した自分の特性を活かして、実りある人生を送るためには、現代社会に生きる女性の生き方、働き方について考え、先人に学び、幅広い知識や、思考力、実践する力を身につけ、生涯にわたる大きな希望を忘れないと同時に、常に自分を社会人の立場に置いて、自分に適する職業は何か、働きやすい職場とはどこかを考える態度が必要です。皆さんが意識的にJWUキャリア科目を履修し、現代女性が大学を卒業して職業につき、シングルライフ、結婚や子育て、あるいは介護や老後等、多様なライフコースを辿ることを理解し、その場を利用して自分の特性を活かせる生き方を見出し、また自分に適したスキルをみがくという、意欲的な姿勢を大いに期待しています。 〈JWU社会連携科目〉 皆さんがこれから活躍する舞台である社会は、実に多様な課題を抱えています。例えば、地域での子育て支援や福祉、文化・産業振興、度重なる災害への備え、持続可能な社会の実現に向けた取り組み、少子高齢化、貧困・教育格差、女性の社会進出支援など、枚挙に暇がありません。キャンパスの中の学びだけで、これらの課題に対する理解を深め、解決の道を探ることは容易ではありません。 JWU社会連携科目では、こうした社会課題の解決について、キャンパスの外に飛び出して自治体や企業、研究機関等と一緒に実践的に取り組むことで、客観的に判断できる思考、これまでにない発想をもとに実行するための力を育みます。多様な情報、多様な人脈、多様な機会にアクセスする方法を身につけることが、潜在する社会課題を本質的に見据え、顕在化させて解決の方策を模索し、新しい発想で社会を切り拓くために必要なことなのです。 視野を広げましょう。これまでの仲間、サークルや同好会の仲間だけでなく、近隣、地域コミュニティ、日本、世界が、みなさんの新しいアイディアと活動の舞台です。自分だけでなく、だれかのために学ぶこと、そして経験を積み重ねること。それらがあなたを輝かせ、自理念・目的 キキャャリリアア形形成成科科目目(人間社会学部 2020年度入学者まで) 【2020年度入学者まで 人間社会】教特・外国語・展開・キャリア・留学生

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