2023年 履修の手引き
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-163- 人間社会学部における学びの特徴は、5つの学科が有機的にむすびついていることにより、人間・社会・文化を総合的に学べるところにあります。その特徴を最大限にいかすためには、入学時点から学部学生共通の基盤となるような基本的知識や技術を身につける必要があります。展開科目はそのような共通基盤を身につけると共に、自己の教養をさらに深め発展させることを目的とした科目です。この科目の修得を通じて、「人間社会学部で学ぶとは何か」を感じとってもらえればと思います。 人間社会学部の展開科目は学部で学ぶ特徴を最大限いかすため、入門的位置づけにとどまることなく、今日的話題について、専門領域から複眼的に見つめることができるよう整えられています。ここでは、グローバルな見方を身につける一方で、生活に密着した知識の展開も要求されます。また、学問を理性的枠組みだけからとらえるのではなくて、自己の感性を磨くことで、まったく新しい「知」の確立を目指してもらいたいという願いがあります。そのために、3つの領域に実践的な科目が設けられているのが特徴です。 展開科目は以下の3つの領域に分かれ、人文科学、社会科学、自然科学にまたがる最近の学問領域をバランスよく学べるように構成されています。また、それぞれの領域には講義科目だけでなく、領域で得られた知識をさらに深めるための体験的な科目が設けられています。 <<地地球球市市民民ををめめざざししてて‐‐人人間間とと社社会会>> 政治・経済・宗教・教育・環境・文化・歴史、これらの人間と社会の営みを考えるとき、地球規模で出来事が進む現代という次元においては、自分の周りを眺めるというよりは、時間的にも空間的にも俯瞰できるような視点が必要となるでしょう。一市民であると同時に地球市民でありたいという自覚で学んでみたら見えることも変わってくるかもしれません。 <<よよきき生生をを求求めめてて‐‐人人間間とと生生活活>> 私たちの知識は、生きる営みと無関係ではありえません。知識は単に集積されるだけではなく、生活と結びついてはじめて教養というものになります。法律、福祉、人権、こころとからだ、そしてその健康、あらゆる「知識」は「からだ」を通してさらに大きな生きる力になるでしょう。 <<知知とと感感性性をを磨磨くく‐‐人人間間とと知知>> 人間はその歴史の中で、哲学と科学をとおして世界を論理的に組み立てなおしてきました。そして、それを人間の「知」の対象としてきたのです。生命科学の進歩はヒトと動物の境界を取りはらい、コンピュータの精緻化と小型化は脳と機械の併存を可能にしてしまいました。人間中心の合理性を超えて理解しなければならなくなった現代の人間の知は、理性的、論理的な枠組みだけでなく、感性的、直感的世界から組み直される必要が出てきたといえます。ここでは、科学も数学も文学も演劇も美学も音楽もフォークロアの世界も融合して、人間の知を探求します。 33 33つつのの領領域域 22 特特徴徴 11 ねねららいい 展展 開開 科科 目目 (人間社会学部2020年度入学者まで) 【2020年度入学者まで 人間社会】教特・外国語・展開・キャリア・留学生

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