2021年 大学院要覧
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-87- 人間社会研究科 現代社会論専攻 本専攻は1994年4月に修士課程,1997年4月に博士課程がスタートした。「現代社会論専攻」という名称には,激動する現代社会を,新たな視点で総合的かつ意欲的に研究し分析していこうという思いが込められている。 本専攻は一つの限られた学問分野だけではなく,社会学,社会史,経済学,文化人類学,歴史学,スポーツ社会学など複数の学問分野をもつスタッフによって構成されている。そして,スタッフには,外国籍の研究者,アジア地域・欧米地域をフィールドにして調査する研究者がおり,また日本以外の研究者との共同研究も盛んに行われている。 激動する現代社会を研究するには,地球規模の社会問題に着目する視点とともに,身近な家族・ジェンダー関係や地域社会の問題に着目する視点も求められる。本専攻では,例えば,統計資料などの定量的データを分析する研究,ライフヒストリーの研究,言説分析,メディア研究,都市や村落に関する比較社会学的ないし文化人類学的研究が可能である。さらに,それらに基づく総合的な研究も重要である。本専攻では,現代社会に求められている社会的諸課題を理論的・歴史的・政策的に研究することが可能である。 本専攻は,21世紀に生きる私たちが研究や仕事など,それぞれの活躍する場で,専門的・技術的知識を活かしていくのに必要な学問的能力の習得を目指している。 現代社会論専攻は,大学院社会学分野の単位互換制度の協定に参加している。この協定に参加している関東地区大学院の研究科あるいは専攻課程で修得した単位を,本専攻の課程修了に必要な単位として認めている(その協定書については,181頁から202頁を参照)。 -89-

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