日本文化への
造詣が深い
真の国際人を
育てる

日本語
日本文学科
(予定)

日本文学科から、日本語日本文学科へ
―文学とことばと情報を掛け算する―

日本語日本文学科では、古典から近現代までの日本文学に加え、日本文学と表裏一体の関係にある日本語学を深く学ぶことができます。
さらに、関連分野として、中国文学・思想(漢文学)、日本語教育学、図書館情報学の科目が開講されています。

学びの特色学びの特色

日本語・日本文学を
多角的に学ぶ

日本語・日本文学を多角的に学ぶ

日本語学・日本文学を基盤に、中国文学・思想(漢文学)、日本語教育学、図書館情報学などの関連領域も専門的に学べます。1年次の「日本語日本文学リテラシー演習」で基礎を固め、2年次以降の演習では、文学作品の精読に加えて、デジタル資料やデジタル技術を用いた日本語・日本文学の分析などにも挑戦し、広い視野、主体的で創造的な研究態度、豊かな表現力を養います。

育まれる力育まれる力

社会に出てから
役に立つ、
本物のスキルを磨く

日本語日本文学科での学びは、情報収集・課題発見・論理的思考・表現力・発信力といった本質的なスキルに加え、デジタル技術を活用する力も育みます。 これらの力を基盤として、主体的に問題解決に取り組み、未来を切り拓いていく人材を育てます。

INTERVIEW 卒業生「私が動く、世界がひらく。瞬間」 FUTUREINTERVIEW 卒業生「私が動く、世界がひらく。瞬間」 FUTURE

Japan Women’s UniversityJapan Women’s University
教育に正解はないものの現時点で最適だと思える教材を提案していきたい。教育に正解はないものの現時点で最適だと思える教材を提案していきたい。

日本文学科 2023年卒業

旧 横浜富士見丘学園中等教育学校 出身

大辻 凜さん

私は現在、教材を主力商品とする旺文社の営業職として、主に塾や予備校に多種多様な商材を提案しています。印刷・製本された教材やデジタル教材のほか、自社の『螢雪時代』という雑誌や『パスナビ』というWebサイトなどへの広告出稿を提案することもあります。

Q1現在のお仕事を選んだ理由を
教えてください。

「誰かのチャレンジを応援する仕事がしたい」と思ったからです。大学入学前は教員志望だった時期もありましたし、入学後も教育への興味は持ち続け、大学で見つけた新たな興味と教育を融合させる将来像を模索しました。そして、塾講師のアルバイトを経験したことで、生徒を合格に導くやりがいを感じ、「誰かのチャレンジを応援する」というテーマにつながりました。株式会社 旺文社で働く大辻さん

一方で、卒業論文の題材にしたのが、「往来物」と呼ばれる江戸時代の教材です。教材は必ずや人を構成する“血肉”となり、何かアクションを起こすための根源的な力になると考え、教材開発を手がける当社に決めました。

Q2文学部での4年間は、どのように現在に役立っていますか?

教材をテーマにした卒論では、当社で今まさに大切にすべき考え方が身につき、私の大切な指針となっています。というのも、現代的な公教育の基礎となるのは戦後ですので、実はそれほど長い歴史の上に成り立っているわけではありません。現在の教育が“絶対的に正しく普遍的である”とは考えるべきではないんです。大辻さんの仕事風景

「往来物」にしても、平安末期には特権階級が教材として使っていた書籍でしたが、江戸時代になると庶民にも広がって内容も進化しました。例えば商人の子どもに向けた実学的な『商売往来』が生まれるなど、時代が求めるものへと変容を遂げていったんです。それゆえ今後も、子どもたちにいかなる教材・教育を提供していくべきか、時代に応じた望ましい“教育のカタチ”を模索し続ける大切さを忘れることなく、編集・開発とも連携して仕事を進めていきたいと考えています。

Q3「女子大でよかった」と思えたポイントを教えてください。

異性の目を気にする必要のない気楽さがあり、自分がしたいことに素直に向き合うことができました。女性には女性のリズムがあり、ホルモンバランスに応じて調子の波がありますが、このことを隠したり、見ないふりをしたりすることなく、自然と支え合える仲間と出会えるのが女子大。赤裸々に話せるからこそ、適切な対応についての新たな知識も得られます。

また、ロールモデルとなる卒業生や上級生との縦のつながりの中で、女性としてのキャリア形成や、“女性がどう生きるべきか”にフォーカスした話ができますし、キャリア支援にしても、女性ならではの観点でサポートを受けることができました。

Q4文学部が掲げる「デジタル時代の人文学」については
どうお考えでしょうか?

現在は営業職としてデジタル教材の提案もしていますが、教材も勉強方法も時代とともに変化していくものです。私自身、高校時代から『ターゲットの友』というアプリを使ってゲーム感覚で勉強してきましたし、デジタルツールを使えば、印刷物ではできないこともできます。質問に笑顔で答えている大辻さん

例えば日本女子大学の日本文学科は、くずし字を読めるようになることが特色ですが、解読にはAIを駆使したアプリなども使いました。効率的に勉強できた反面、AIの間違いに気づくこともあり、AIに依存して支配されるわけでもなく、“いいように”活用できました。こうした最新技術によってくずし字を解読しながら、作品に描かれた登場人物の生き様から刺激をもらったり、その情緒的な表現を味わったりしていけることは、文学部における新たな学びのスタイルなのだと思います。

Q5受験生に応援メッセージをお願い致します。

私は江戸時代の教材をテーマにして卒論を書き、卒業後は教材をつくる会社に入りました。大学で見つけた興味をそのまま仕事につなげられた珍しいケースかもしれませんが、決して大学を“就職予備校”にする必要はありません。私にとって日本女子大学は、「この大学で学んだということを自慢したくなる大学」なんです。

大学では、「私はこれが好きだからこれをする」と固執せず、幅広い経験をすることで「私はこれが好きなのかもしれない」と隠れていた自分らしさに気づけることもあると思います。ですから、まずは興味の赴くままに突き進んでみるといいと思います。それができる大学の4年間は人生でも貴重な時間。やりたいと思ってすぐに行動に移せるのが大学生の特権なんです。株式会社 旺文社のロゴの前に立つ大辻さん

在学生のMy Story在学生のMy Story

  • 言葉に表れる文化や民族性を探求

    言語学への興味から入学し、現在は日本語の対話表現での相手への配慮に興味があります。例えば、お誘いを断る際に「無理、行けない」ではなく「ちょっと明日は厳しいかも」と“ぼかす”表現が使われるケースなど、言葉に表れる文化的な要因を研究したいと考えています。

    また、“自主ゼミ”では「東北地方のオノマトペ」などのレポートも作成。あくまでも自主ゼミは学生有志の集まりですが、先生が何度もチェックしてアドバイスをくれるんです。学生想いの先生方には感謝しかありません。

    静岡県立掛川西高等学校
    出身

    日本文学科 2年中野さん

    日本文学科 2年 中野さん日本文学科 2年 中野さん
  • ICTを使いこなす国語教員が目標

    私は国語の教員免許を取るために日本文学科を志望。入学後は先生方の教え方から学べることも多く、例えば電子黒板で絵巻を見せながら『伊勢物語』の説明をするなど、ICTを活用した授業ができる教員を目指しています。

    また、先生は日本語の専門家だけあって、メールでも対面でも言葉が丁寧。一方で高い熱量で学生を鼓舞してくれる先生もいます。大学は大人数でドライで他人行儀なイメージでしたが、高校に近い空気感があるように思います。

    私立星野高等学校 出身

    日本文学科 3年さん

    日本文学科 3年 星さん日本文学科 3年 星さん
  • デジタルでも感じるぬくもりがある

    高校の授業で源氏物語を学び、古典が好きになった私。1語ずつ意味を調べ、パズルのように1文の意味を理解していくプロセスに面白さを感じました。

    入学後は、毎回レポートを提出する科目もありますが、先生は必ず一人ひとりにわかりやすいコメントを添えて返却してくれます。オンラインで提出してオンラインで返却されますが、コメントの文面から先生の熱意やあたたかみが感じられて、私にとっては楽しみの一つになっています。

    私立品川翔英高等学校 出身

    日本文学科 1年新橋さん

    日本文学科 1年 新橋さん日本文学科 1年 新橋さん

就職情報就職情報

就職決定率

96.7%

取得可能資格

7種

    • ・中学校・高等学校教諭一種免許状
      (国語)
    • ・学校図書館司書教諭
    • ・司書
    • ・博物館学芸員
    • ・日本語教員養成講座
    • ・社会福祉主事

主な進路一覧

就職

    • ・営業
    • あいおいニッセイ同和損害保険
    • KDDI
    • 住友生命保険
    • トーハン
    • TOPPANエッジ
    • 星野リゾート・マネジメント
    • 三井住友銀行
    • りそな銀行
    • ・事務(総合・一般職)
    • 朝日新聞社
    • さいたま市
    • 埼玉県
    • 裁判所
    • 清水建設
    • 聖路加国際大学
    • 東京・特別区
    • 東京都公立大学法人
    • 日本銀行
    • 日本芸術文化振興会
    • ・SE
    • NTTデータフィナンシャルテクノロジー
    • 日本電気(NEC)
    • ・教員
    • 神奈川県公立中学校
    • 東京都公立中学校
    • ・販売
    • ニトリ

進学

    • 日本女子大学大学院
    • 早稲田大学大学院

進路内訳

職種別 営業 28.1% 事務(総合・一般職) 27.4% SE 11.1% 教員 5.9% その他の専門職 4.4% 福祉 3.7% 進学 3.7% 販売 3.0% 設計 2.2% その他 10.4%職種別 営業 28.1% 事務(総合・一般職) 27.4% SE 11.1% 教員 5.9% その他の専門職 4.4% 福祉 3.7% 進学 3.7% 販売 3.0% 設計 2.2% その他 10.4%

学びの場と人学びの場と人

福田安典教授とゼミの学生との集合写真

教授福田 安典学びの場/自主ゼミ

日本文学科には多くの学びの場があります。その一つに、学生が自主的に休み時間に集まって学びの場を広げる自主ゼミをあげることができます。近世の自主ゼミでは写真ように時には教員も交えて浴衣を着る機会を作ったり、篆刻や水引のような江戸時代の文化を体験しています。

山口俊雄教授の太宰治ワークショップ

教授山口 俊雄学びの場/太宰治ワークショップ

文学研究の対象は広大なものです。3年前、太宰治作品を取り上げる演習の授業直後に学生が話しかけてくれたことからスタートした毎夏開催の「太宰治ワークショップ――転生する太宰治、アダプトされる太宰治」。太宰治に限らず、作家や作品がマンガ・アニメ・ゲーム・ボカロ曲等々に拡散・浸透する様相について半日かけてじっくりたっぷり語り合う自由参加企画で、学生の探究心・知的好奇心を受け止めたこういうイベントも学科の公式イベントとして行なわれ、大学院生・OGも積極的に参加しています。

石井倫子教授と学生の集合写真

教授石井 倫子学びの場/能楽鑑賞会

「文学」の学びは本を読むだけではありません。古典文学のエッセンスを凝縮した2.5次元ミュージカルの能は、詞章(台本)だけでなく、面・装束・音楽・演出など多方面からのアプローチが可能です。実際に能を観てみたい!というリクエストを受けて、かれこれ15年以上、年に1~2回、学生有志によるプチ能楽鑑賞会を開催しています。演者の方から直接お話を伺う機会も設けているので、毎回楽しみにしている「常連さん」が多いイベントです。時には能舞台でのワークショップも!