史学科から、歴史文化学科へ
―「いかに生きるべきか」を考える―
歴史や文化に対する学びを通し、歴史学的思考力を鍛えることで、世界の歩みを把握します。 古今東西の現象や地域を探究することで視野を広げ、多様な人間存在への考察を深め、歴史学的視点から現代を再認識し、未来に貢献できる人材を養成します。
歴史や文化に対する学びを通し、歴史学的思考力を鍛えることで、世界の歩みを把握します。 古今東西の現象や地域を探究することで視野を広げ、多様な人間存在への考察を深め、歴史学的視点から現代を再認識し、未来に貢献できる人材を養成します。
多彩な歴史の視点と
実践的な学びで
未来を築く
史資料解読に力を入れて実地学習を重視する「日本史」、漢字文化圏に加えて中東・中央アジアなど広範な地域を対象とする「東洋史」、ヨーロッパ諸語の習得に努めてヨーロッパの社会形成の歴史を総合的に学ぶ「西洋史」、歴史文化の表現・メディア・思考法・社会的条件を関連づけて追究する「歴史表象」の4つの分野があります。1年次からの少人数制ゼミでは、時代や地域を自由に選びながら、自分なりの視点で歴史を理解する方法を学びます。
過去を紐解き、
明日を読む。
-REKIBUN学科-
歴史文化学科では、4つのコースに分かれて 皆さんの興味関心を究めます。授業は、演習重視のカリキュラムで 独自の歴史・文化像を構築していくことができます。学科での学びは、実社会でこそ生きる 考察力と行動力を養い、多くの卒業生が社会で活躍しています。
史学科 2022年卒業
日本女子大学附属高等学校 出身
岡崎 瞳子さん
私はCLAPというアニメ制作会社で演出助手をしています。原点は、幼少期に“コマ撮りアニメ”をつくってみたこと。クレイアニメにも挑戦するなど、何かを動かして映像化することが大好きでした。ただ、そこから大学4年次の夏までは、自分がアニメ業界に進むとは考えもしなかったのですが…
就職活動では印刷会社や出版社を志望していましたが、始動が遅れて難航していたときに、ゼミの近藤先生とそのお知り合いの作家・榎本憲男先生の紹介で、ある雑誌社にアルバイトとして勤務しました。その雑誌に出ていたのが、著名なアニメ監督の記事。大学卒業後、演出助手を皮切りに監督になったと知り、直感的に「私も同じ道を歩みたい」と思いました。それが4年次の夏。そこから大急ぎで情報を集めて数社に応募し、内定を獲得。私の可能性は未知数だったと思いますが、「つくりたい」「表現したい」という意欲が伝わり、「おもしろそうな学生だから採用した」と入社後に聞きました。
私は旅行記を読むことが好きで、聖地巡礼のような歴史散策も大好き。地域のお祭りなど、身近に歴史が感じられるとワクワクします。
史学科は先生方も大の歴史好き。先生なりの解釈や意見を聞かせてくれるため、日本史や東洋史、西洋史など、立場や視点の移動によって生まれる解釈の違いや多面性も実感できます。
自分の知識不足を痛感することもありますが、私なりの考えを先生に“ぶつけ”て、果敢に議論することにも喜びを感じています。
私立東京成徳大学高等学校 出身
史学科 1年中尾さん
大学の歴史学習では、興味のあるテーマについて主体的に調べ、新たな知識を蓄えながら理解を深められます。ほぼ教科書だけで勉強してきた中高と違い、古い文献を読み、解釈の異なる複数の学説にも触れながら、多角的に歴史を捉える力が身につきます。
“知ること”への執着心が高まり、「なぜ?」と思ったら調べることが習慣化。フィールドワーク型の授業もあり、フットワークも軽くなって行動範囲も広がりました。学生の期待に応えてくれる先生ばかりですし、先生にグイグイ質問したい私にとって理想的な環境です。
私立横浜共立学園高等学校
出身
史学科 2年太田さん
大学では、史実とされる内容が本当に正しいのか否かを多様な視点で分析する力が向上。くずし字を解読し、自力で歴史を紐解きながら納得感を高めていけます。
と同時に、身の回りの物事を多角的に捉える力も向上。例えば、対人関係で相手のマイナス面に意識が向いても、「プラス面もあるはず」とも考えられるようになり、他者の強みに気づける人間性も磨かれていくように思います。
私立国府台女子学院高等部 出身
史学科 3年石井さん
就職決定率
98.8%
取得可能資格
7種
主な進路一覧
就職
進路内訳
教授杉村 安幾子学びの場/中国語学研修
2024年度はコロナ禍で中断していた中国での語学研修を再開し、約20名の学生が北京師範大学の夏期プログラムに参加しました。私は学生の“甘え”を生まないよう、あえての“親心”で現地に行かない選択をしましたが、学生は現地で寮生活を送り、学年を越えて絆を深めたり、中国人学生と仲良くなったりと、語学力の向上にとどまらない成果が見られました。中国語圏でのインターンシップや長期留学を新たな目標とする学生も出てきており、学生たちの成長には目をみはるばかりです。
准教授吉村 雅美学びの場/ゼミ合宿
日本史の卒論ゼミでは毎年合宿を実施して、各時代に関わる博物館・寺社・史跡などを訪れます。近世ゼミでは神戸・大阪を訪れて、古文書の整理作業を体験し、広岡浅子が嫁いだ豪商の加島屋に関わる展示を見学しています。現地で史料を見て、歴史研究に携わる方々のお話を伺うことは、学生にとって貴重な経験となっています。
准教授近藤 光博学びの場/宗教史・宗教学の授業
私が担当する宗教史・宗教学の授業では、学生との交流をとくに重視しています。演習(ゼミ)科目はもちろん、講義科目においても、学生からの発言を積極的につのります。そうすることで、大学ならではの主体的で相互的な学びを重ねるとともに、学生同士のつながりを深めることができるからです。