英語力と
異文化理解力で
国際的に
活躍する人へ

英文学科

世界と日本のいまを英語で学び、
話し合い、発信する

英文学科では副専攻型のユニークな科目群「グローバル・リーダーシップ・プログラム」が始動します。グローバル・スタディーズとジャパン・スタディーズを組み合わせたカリキュラムを通し、社会問題の解決に必須の分野横断的な視点と高度な英語のスキルを習得できます。

学びの特色学びの特色

少人数制の学びで
磨く発信力と実践的な
英語力

少人数制の学びで磨く発信力と実践的な英語力

リスニング・スピーキング・リーディング・ライティングの4技能を磨きながら、6つの専門分野を横断的に学びます。少人数制の演習やゼミで、議論や発表を通じて英語で意見を発信する力を強化。2年間のゼミでは個別指導を受け、英語での卒業論文を完成させます。さらに、独自の「グローバル・リーダーシップ・プログラム」を通じ実践的な英語を学びます。

育まれる力育まれる力

英語圏の言語・
文学・文化・
社会を探究する

英語による円滑なコミュニケーション能力を育み、専門領域(言語・英語研究、英語教育、イギリス文学、イギリス文化、アメリカ文学、アメリカ文化)についての知識を深めます。加えて、国際人として活躍するのに必要なグローバル・スタンダードを身につけます。

INTERVIEW 卒業生「私が動く、世界がひらく。瞬間」 FUTUREINTERVIEW 卒業生「私が動く、世界がひらく。瞬間」 FUTURE

Japan Women’s UniversityJapan Women’s University
女性が自分らしく生きるための本をつくりたい。女性が自分らしく生きるための本をつくりたい。

英文学科 2016年卒業

私立大妻高等学校 出身

深井 美香さん

私は出版社の編集者として、これまで20冊以上の書籍を手がけてきました。在学中はゼミの馬場先生から出版業界が狭き門だと聞いていましたが、新卒で入社した建築分野専門の出版社に2年間勤務した後、2019年に現在の勤務先である晶文社に入社しました。

Q1現在のお仕事を選んだ理由を
教えてください。

高校時代に進路について考えた際、本を読むことが好きだったので、漠然と「本を作る人になれたらいいな」と思ったことがきっかけです。自分の性格的に雑誌等よりも書籍の方が向いてそうだなと思い、「書籍編集者」に興味を持つようになりました。深井さんが書籍編集者として刊行した『ベル・ジャー』

2024年には現在の勤務先で「I am I am I am」という海外文学シリーズを立ち上げましたが、シリーズ第一弾として刊行したシルヴィア・プラスの『ベル・ジャー』という作品は、実は大学の授業で知ったものです。当時は日本では絶版になっていましたが、読んで衝撃を受けました。以来、ずっと大好きだった本でした。

Q2文学部での4年間は、どのように現在に役立っていますか?

志望校が別にあったので入学当初は大きな挫折感があり、1年次は大学生活にあまり積極的になれませんでした。ですが、大学の同級生がみなやさしく、私があまり授業に出てこなくなったら連絡をくれたことが多々あり、そういったことをきっかけに少しずつ前向きになっていきました。質問に笑顔で答える深田さん

2年次以降は真面目に授業を受けるようになり、特にアメリカ文学史の授業で知った本は積極的に読みました。先にもお話した「I am I am I am」シリーズのラインアップを考える際には、大学時代の教科書を読み返すこともあり、大学の授業で学んだことがダイレクトに仕事に活きていると感じています。

また、馬場先生には早い段階で「出版社に入りたい」「編集者になりたい」と伝えており、就活の際は色々と相談に乗ってもらいました。たまたま馬場先生が出版社の編集の方との打ち合わせをする機会があったので同席させてもらい、直接仕事についてお話をうかがったこともあります。その時に感じたのは、自分がやりたいことや興味があることを話すと、周りの人は意外と協力してくれるということ。とりあえず話してみよう、やってみようという視座は在学中に得たものかもしれません。

Q3「女子大でよかった」と思えたポイントを教えてください。

これは卒業してから思うことですが、「女の子だから〇〇をしなさい」「女の子だから〇〇はしないほうがいい」など、性別を理由に何かを言われない環境に身を置けたことは貴重だったなと感じています。ひとたび社会に出れば、性別を理由に役割を担わされたりすることはまだまだ多いので、学生時代にこうした環境で勉強できて本当によかったです。

Q4文学部が掲げる「デジタル時代の人文学」については
どうお考えでしょうか?

デジタルツールの発展により、電子書籍やオーディオブックなど、紙以外の読書方法が普及することは重要だと考えています。新たなツールは本の可能性を広げてくれると感じており、それは大学での学びとも共通する部分があると思います。アナログとデジタルはお互いに競い合う存在ではなく、それぞれの強みを活かして、共に補完し合いながら共存していけたらいいと思っています。株式会社晶文社で働く深井さんの仕事風景

Q5受験生に応援メッセージをお願い致します。

日本女子大学には真面目でやさしく、しっかりした学生が多い印象があります。先生や職員の方も親切で、かつ授業も面白く、大学生活を思い返すといい時間ばかりが思い浮かんできます。私は授業で知った本を読むこと、卒論を書くことが本当に楽しかったです。心地よい環境で自分の興味があることを熱中して学べる場所だと思います。受験生への応援メッセージについて答える深井さん

在学生のMy Story在学生のMy Story

  • 物語の隠れた意図を解き明かす

    海外で暮らした時期があり、その間は“海外アニメ漬け”の生活。帰国後に日本語版のセリフに違和感を覚え、翻訳に影響を与える歴史的・文化的背景を探ろうと英文学科に進学しました。

    もう一つ興味があったのは『ハリーポッター』で描かれるファンタジーの世界観。入学後、イギリスの階級社会や人種差別も描かれていると授業で知り衝撃を受けましたが、「それならば別の作品にも隠された意味や意図があるのではないか」と、考察のアンテナ感度が磨かれた点に成長を感じています。

    私立駒込高等学校 出身

    英文学科 2年小川さん

    英文学科 2年 小川さん英文学科 2年 小川さん
  • 現地の学生に刺激された協定留学

    2年次後期から3年次前期まで、協定大学留学でアメリカのウェルズリーカレッジに滞在。「海外でもなんとかやっていける」と自信が高まりました。

    現地の学生と接して驚いたのは、植民地主義やジェンダーに関わる問題など、自国の歴史や社会を見つめ直そうとする当事者意識の高さ。私も日本社会で当たり前とされる物事を批判的に捉える大切さを感じ、特に女性学やジェンダー論の観点から考察する力が磨かれました。

    日本女子大学附属高等学校
    出身

    英文学科 3年下坂さん

    英文学科 3年 下坂さん英文学科 3年 下坂さん
  • 相手の言葉の背景にも思いをはせて

    アメリカとイギリスに短期留学し、異文化の方と交流できる機会を積極的に作ったことで、実践的に学習することができました。

    また、英語科の教職課程を履修し、選択する授業の幅が広がったことで、新たに言語学に興味を抱くようになりました。ゼミでは、日本語話者と英語話者がどのように会話で自己開示するのかを研究し、異文化コミュニケーションにおいて、相手の発話の背景まで理解できる力を身につけたいと考えています。

    日本女子大学附属高等学校 出身

    英文学科 3年音成さん

    英文学科 3年 音成さん英文学科 3年 音成さん

就職情報就職情報

就職決定率

99.2%

取得可能資格

7種

    • ・中学校・高等学校教諭一種免許状
      (英語)
    • ・学校図書館司書教諭
    • ・司書
    • ・博物館学芸員
    • ・社会福祉主事
    • ・日本語教員養成講座

主な進路一覧

就職

    • ・営業
    • オリエンタルランド
    • サントリーホールディングス
    • ニトリ
    • 星野リゾート
    • みずほ証券
    • ・事務(総合・一般職)
    • 国家一般職
    • 創英国際特許法律事務所
    • 大日本印刷
    • TOPPAN
    • 西村あさひ法律事務所
    • 村田製作所
    • 横浜銀行
    • ・その他の専門職
    • アクセンチュア
    • キャセイパシフィック航空
    • 全日本空輸
    • 日本航空
    • パーソルホールディングス
    • ・SE
    • キヤノン電子テクノロジー
    • 日本ビジネスシステムズ
    • ・販売
    • 人形町今半
    • 三越伊勢丹ホールディングス
    • ・教員
    • 日本女子大学附属豊明小学校

進学

    • 日本女子大学大学院
    • 東京都立大学大学院

進路内訳

職種別 営業 29.2% 事務(総合・一般職) 24.8% その他の専門職 19.0% SE 7.3% 販売 4.4% 教員 2.9% 進学 2.2% 設計 1.5% 福祉 0.7% その他 8.0%職種別 営業 29.2% 事務(総合・一般職) 24.8% その他の専門職 19.0% SE 7.3% 販売 4.4% 教員 2.9% 進学 2.2% 設計 1.5% 福祉 0.7% その他 8.0%

学びの場と人学びの場と人

堀内ふみ野教授堀内ふみ野教授

教授

堀内 ふみ野

日常の言語使用の実例をもとに、英語・日本語の文法構造とその習得プロセスを、人の認知とインタラクションの観点から研究している。

学びの場/
ゼミ(卒業論文セミナー)

英文学科では3年次からゼミ(卒業論文セミナー)に所属し、卒業論文の執筆に取り組みます。私の言語・英語研究のゼミでは、ことばに関する研究テーマを広く扱っています。学生は、「会話とSNSでの褒めはどう違うか」「心に残るキャッチコピーの言語学的な特徴は何か」「同じことばを繰り返すことは会話においてどのような意味があるか」など、身近なことばの不思議に切り込むテーマを自ら設定し、卒業論文の完成に向け分析に励んでいます。

堀内ふみ野教授と学生
堀内ふみ野教授と学生の集合写真

ゼミでは、教員による個別指導に加え、ほかの学生に自分の研究を説明してコメントをもらう時間を多く設けることで、ことばについて多角的に考え、学生同士で高め合う機会を大切にしています。ことばの実例を集めたデータベースの活用法も学んだ上で、情報を適切に収集・整理し、論理的に考え、自分のことばで分析を伝える力を身につけていきます。今年は学生の発案でゼミ合宿も行い、研究発表のほか、観光地での言語表示を分析する取り組みをしました。ことばを分析的にみる視点を身につけることで、日常で出会うちょっとした表現の面白さや、その社会・文化・認知的な背景に気付けるようになることは、言語学を学ぶ魅力の一つです。

観光地での言語表示を分析